G空間×ICT推進会議 (第六回会合)資料が総務省ホームページにて、公開されています。

平成26年3月18日(火)18:00~19:30に行われた
G空間×ICT推進会議 (第六回会合)資料が総務省ホームページにて、公開されています。
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/gkukan-ict_suishin/02tsushin01_03000233.html#


資料6-2 G空間×ICTに関する総務省予算の概要
http://www.soumu.go.jp/main_content/000280933.pdf
によると
WS000052.jpg
出典:資料6-2 G空間×ICTに関する総務省予算の概要(http://www.soumu.go.jp/main_content/000280933.pdf)

G空間×ICTに関する総務省予算の概要は、
○ G空間プラットフォーム構築事業(新規) 14.0億円
○ 災害に強いG空間シティの構築・街づくり実証事業(新規) 24.0億円
○ 我が国のICT産業の国際競争力強化に向けたグローバル展開の推進(新規) 7.0億円
となっています。


資料6-3 G空間×ICTプロジェクトについて
http://www.soumu.go.jp/main_content/000280935.pdf
では、

WS000049.jpg
出典:資料6-3 G空間×ICTプロジェクトについて(http://www.soumu.go.jp/main_content/000280935.pdf)

G空間×ICT推進会議のミッションは、
「空間情報と通信技術を融合させ、暮らしに新たな革新をもたらす」であり、
そのために3つのプロジェクトでアプローチすることになっています。

① プロジェクト1:G空間プラットフォームの構築
・ 官民が保有するG空間関連データを自由に組み合わせて利活用可能とするプラットフォームを構築。「G空間情報センター」の実現に寄与
・ G空間情報活用の全国普及に向けた官民連携等の強化

② プロジェクト2:世界最先端のG空間防災システムの構築
・ 準天頂衛星を含む多様な災害情報伝達手段を活用し、一人一人に的確な避難誘導を行うシステムを実現
・ 災害対応ロボット等の高度な防災システムの開発

③ プロジェクト3:G空間情報を利活用した新産業・新サービスの創出
・ 先進的・先導的なG空間×ICTの利活用モデルを実施
・ 海外でG空間×ICTの実証プロジェクトを実施


WS000055.jpg
出典:資料6-3 G空間×ICTプロジェクトについて(http://www.soumu.go.jp/main_content/000280935.pdf)

その結果、2020年度に約62兆円のG空間関連市場(現在約20兆円)とし、プロジェクトの成果を国内外に展開することとしています。


WS000051.jpg
出典:資料6-3 G空間×ICTプロジェクトについて(http://www.soumu.go.jp/main_content/000280935.pdf)

WS000056.jpg
プロジェクト1:G空間プラットフォームの構築(予算 14.0億円)では、
◆ 世界最先端のG空間防災システム等を構築するため、必要なG空間情報をワンストップで入手できる仕組みを構築
◆ リアルタイムデータの処理等高度な技術の活用の実現を図るため、産学官の連携により取組を推進
するとして、ロードマップが示されています。


WS000054.jpg
【ロードマップ】
◆ 平成26(2014)年度末までに、G空間プラットフォームの基本機能を開発・実証(2年目の開発・実証につなげる)H26予算 14.0億円
◆ 平成27(2015)年度末までに、G空間プラットフォームの開発・実証を完了
◆ 平成28(2016)年度以降、G空間プラットフォームを広く民間に開放し、G空間情報センター構築に寄与
◆ 平成32(2020)年には、G空間情報を活用した様々なサービスの創出を促進


WS000053.jpg
そして、「G空間×ICTプロジェクト」の具体的な実証内容
(~プロジェクト2&3:G空間シティの構築~)として、

(モデル1)波浪計等を活用した高精度災害予測及び避難誘導情報等の確実な提供
(モデル2)地下街等の屋内空間における位置連動型災害情報の提供
(モデル3)豪雨、洪水等の情報の迅速な把握と適切な情報提供
(モデル4)高精度測位やビッグデータを用いた、交通・農業分野等におけるスマートロボットの実現
(モデル5)3次元地図を活用したバリアフリーナビの実現
(海外展開)準天頂衛星のグローバルな利活用を促進するためのG空間×ICTモデルの海外展開
の6つの実証事業を平成26年度に行うということのようです。


資料6-1 第5回G空間×ICT推進会議 議事要旨
http://www.soumu.go.jp/main_content/000280908.pdf
では、
新藤総務大臣の冒頭挨拶で
・ 「G空間×ICT推進会議」の提言について、スピード感をもって具体的に実行するため、構成員の協力を得て、「G空間×ICT推進会議」を継続することを希望。
とのことで、平成26年度も「G空間×ICT推進会議」は継続されるようなお話になっています。

他に議事録で気になった発言を以下に引用します。

【松崎構成員】 浦安市長
・ 報告書の提言を実現するためには、市町村が、まず足並みをそろわないと絵に描いた餅になってしまうおそれがあるため、総務省がリーダーシップを発揮して、まずは都道府県に強く働きかけることが重要ではないか。

【河口構成員】 名古屋大学大学院工学研究科教授
・ コード・フォー・ジャパンというのは、実際のソフトウエア開発者が自治体とか政府に入り込んでソフトウエアをつくっていくものであるが、ボランティアの力だけじゃなくて、実際のプログラマの力をかりましょうというものであり、このような取組を政府が応援することが重要ではないか。

【梶浦構成員】 株式会社日立製作所情報・通信システム社上席研究員
・ あるインシデントがあったとしたら、それ、いつ起きたのか、どこで起きたのかというのは、大概のものには書面には記載されているが、デジタルドキュメントになってくると、そういうものの位置の情報が抜けているとか、あるいは共通のコードで書かれていない等の問題により、情報が使えない、あるいは検索しても出てこないという問題がある。このため、総務省に限らず、各府省、あるいは自治体、民間も含めて、インシデントとか、ログとか、そういうものには位置情報を加えてつけるというようなことを議論することが重要ではないか。

【柴崎座長】 東京大学空間情報科学研究センター教授
・ プラットフォームにおいては、ある種の汎用化、標準化、国際化ということが重要ではないか。特に海外との関係では、合意形成は最初から声をかけて根回ししておくのが国際的にもとても重要ではないか。

最後に新藤大臣から以下のとおり、まとめの挨拶があったとのことです。
・ 「G空間×ICT推進会議」を戦略的に継続することが必要。
・ 今回の報告書の肝は、オープンデータ・プラットフォームを構築することである。政府として早くつくらなければならず、東日本の大震災で新しいまちづくりが大量に進む中で、まず、そのデータを取り込むことがとても重要。
・ G空間シティの実証について、地域活性化という観点から、自治体でやりたい人もたくさんいるが、自治体が動くこととなれば、我々も財政的な支援も行う。
我々も、来年度の予算要求の中に、これをぜひ反映させていきたい。
・ データ形式の標準化については、必ずやらなければいけない。オープンデータについては、既に政府として取り組もうということとなっているが、実践例として、この「G空間×」でやりましょうかと、こういう話しかけ方ができるんじゃないかなと考えている。
・ 海外展開については、防災システム等、日本が開発した技術によって世界に貢献することが重要である。世界の人たちにとって有益なものになり、かつ、それは我々の経済を世界に入れ、世界の経済を日本に持ってくると、こういう取組が重要。その大きな国の戦略の有効な1つがG空間になると認識。

とのことですので、平成26年度補正か、平成27年度の総務省予算に「G空間シティ実現のための地方自治体実証事業」予算が計上されることになりそうですね。


ひとことでいえば、平成25年度の「G空間×ICT推進会議」は、
平成26年度から実施される
①14億円でG空間プラットフォームを構築する事業
②G空間シティの構築のための6つの実証事業
(モデル1)波浪計等を活用した高精度災害予測及び避難誘導情報等の確実な提供
(モデル2)地下街等の屋内空間における位置連動型災害情報の提供
(モデル3)豪雨、洪水等の情報の迅速な把握と適切な情報提供
(モデル4)高精度測位やビッグデータを用いた、交通・農業分野等におけるスマートロボットの実現
(モデル5)3次元地図を活用したバリアフリーナビの実現
(海外展開)準天頂衛星のグローバルな利活用を促進するためのG空間×ICTモデルの海外展開
を実施するためのお墨付き会議であったというところかなという印象です。
(国の会議は、まあ、そんなものですが。。)

目玉は①14億円での「G空間プラットフォーム構築事業」で、
もう1つの②G空間シティの構築のための6つの実証事業は、「G空間プラットフォーム」を利用した新たな実証事業というよりは、今までにも、どこかで見たことのあるような内容です。

全体的な印象は、目玉の①14億円での「G空間プラットフォーム構築事業」に
これまでの②G空間社会実現のための実証事業がくっついたような内容です。

とはいえ、①「G空間プラットフォーム構築事業」、単に「プラットフォームを構築する実証実験をしました」だけで終わってしまわないように、期待も込めて、今後、どのような実施主体が、どのような事業内容を行い、その結果からどのような「暮らしに新たな革新をもたらす」ことができたのかについて、14億円の成果を注目して、見守っていきたいと思います。

あと、総務省なので、旧郵政省の通信分野は外せないので、
「空間情報と通信技術を融合させ、暮らしに新たな革新をもたらす」というミッションとなっているところなのだと思いますし、
それが国土交通省など他の省庁とは違う総務省ならではの「G空間情報の活用視点」だと思うのですが、
現状は、これまでのよくあるG空間情報の活用イメージ、実証事業に
「G空間プラットフォーム構築事業」がくっついただけのように感じます。
今後の「空間情報と通信技術を融合」のところの議論、実証に期待したいと思います。

(実際のところは、通信業界は、携帯電話で儲かっているので、G空間事業で儲けんでもいいわ。というところでしょうか。。)

関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

カテゴリ
プロフィール

ジオねこ@うじじす(前世は土方副長)

Author:ジオねこ@うじじす(前世は土方副長)
地理空間情報で社会を少しでもよくしたいジオねこ@うじじすのブログなのだ。
twitter ujigis(ジオねこ@うじじす)
はてなブックマーク ujigislab

GIS の夜明けは近いぜよ!
(もう、何年、同じこと言っとんねん!)
(大体、あんた。佐幕派でしょが!)
最近、夜が明けたかと思ったら、GISはスマホ地図としてみんなに知られて、いまや誰もGISとは言ってくれません。。

姉妹ブログ「うじじす@オープンデータeventブログ」は、 こちら!
http://opendata.blog.fc2.com/

カウンター
PageNavigation 2.0

Designed by 石津 花

月別アーカイブ
最新記事
リンク